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ばね指とは?

ばね指とは、指に発症する腱鞘炎の一種を指します。ばね指を発症すると、指の付け根に痛みや腫れなどの炎症症状が現れることがあります。

ばね指の根本原因は?

指の付け根で屈筋腱と靱帯性腱鞘の間に炎症が生じると、腱鞘炎が発症し、腱鞘部分で腱の動きがスムーズでなくなります。この状態では、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が現れることがあります。特に朝方に症状が強く、日中は使用することで症状が軽減することも少なくありません。症状が進行すると、ばね現象が生じてばね指となり、さらに悪化すると指が動かない状態になることもあります。ばね指は、更年期の女性や妊娠・出産期の女性に多く見られます。また、手を使いすぎる人やスポーツを行う人、指をよく使う仕事の人にも多く見られます。糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。親指や中指に多く、また人差し指、薬指、小指にも見られることがあります。

こんなお悩みはありませんか?

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指を曲げて伸ばそうとしたとき、“かくっ”とした引っ掛かりを感じる
指を曲げて伸ばそうとしたとき、突然弾くようなバネに似た動きをする
指の付け根に硬い部分ができて、押すと痛みがある
朝方に症状が強く出て、昼間は軽くなる
手のひら側の指の付け根に押した痛みや腫れ、熱を持った感じがある
指の曲げ伸ばしが滑らかでなく、途中で引っかかりがある
起床時、指がこわばり、動かしにくい
指が曲がったまま戻らない

初期のうちは軽い痛みや違和感だけで、安静にしていれば回復することが多いです。
しかし症状が進行するにつれ、次第に強い痛みやばね現象が現れるようになり、重症になると、指が全く動かなくなることもあります。

ばね指に対する当院の考え

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50歳前後の女性は、女性ホルモンの分泌により、腱や腱鞘の状態が弱くなり、傷みやすくなる上、血行不良によって腱鞘内部が狭くなるため、ばね指の発症リスクが高まります。妊娠中や産後の女性も、ホルモンバランスが乱れやすく、一時的に更年期と似たような状態に陥ることがあるため、ばね指になるリスクが高まります。
また、関節リウマチや糖尿病などの持病がある方は、末梢の血行が悪いため、ばね指を発症しやすくなります。さらに、一度炎症が起きると回復が遅くなるため、重症化するケースも少なくありません。一度軽減しても再発することがあるため、基礎となる持病をしっかりと管理することも重要です。

ばね指はなぜ起こるのか?

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日頃から手や指をよく使っている人は、腱や腱鞘に大きな負荷がかかりやすいため、炎症が起こりやすいです。特に以下のような動作は、ばね指の発症の原因になりやすいと考えられます。

・パソコンのキーボードやマウスの操作
・ゴルフ、テニスなどの手を使うスポーツ
・ピアノなどの指を酷使する楽器の演奏
・ホルモンバランスの変化
・主婦の家事動作

ばね指は、男女問わず、誰でも発症するリスクがありますが、ホルモンバランスの変化や家事動作で指を使うことが多い女性に発症が多く見られます。また、末梢の血行が悪くなる冷え性の方もなりやすいです。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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日頃から手や指をよく使っている方は、腱や腱鞘に大きな負荷がかかっているため、炎症が起こりやすいです。また、ばね指は男女問わず誰でも発症するリスクがありますが、ホルモンバランスや家事動作で指を使うことが多い女性に発症が多く見られます。ばね指は、最初は軽症でも放置しているうちに少しずつ症状が進行してしまうことがあるため、早期の施術と正しいケアを行うことが大切です。

動かさずに放置していると、関節が硬くなる「拘縮」が起こることがあります。拘縮が進行すると、施術はより困難になるため、そうなる前に早めの施術を行うことが重要です。

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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手の極みや鍼施術が有効です。上記にも書いた通り、血行不良により腱鞘の内部が狭くなるため、ばね指発症のリスクは高まります。末端の血流不足の原因として前腕の筋肉の硬さもありますので、そこからほぐしていきます。

鍼施術では、患部周辺の経穴や、全身のバランスを整える経穴を刺激することで、身体の自然治癒力を高め、血流や神経の働きを軽減が期待できます。鍼や灸の刺激により、筋肉の緊張を軽減し、血流の促進で痛みを感じさせる発痛物質を取り除き、痛みの箇所だけでなく全身へ栄養や酸素が運ばれるため、つらい症状の回復を促すことができるのです。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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上記にも記載した通り、まず手の極みを行うことにより、使いすぎによる前腕の筋肉の硬さを緩和させていきます。そうすることにより、指を動かした際の負担を少しでも軽減することができ、前腕の筋肉をほぐしたことにより、しっかりと指先末端の方まで血流が流れるため、老廃物の排出や酸素、栄養が行き渡り、症状の軽減が期待できます。また、鍼施術で血流や神経の働きを軽減することで血流の促進が図られ、痛みを感じさせる発痛物質を取り除きます。痛みの箇所だけでなく、全身へ栄養や酸素が運ばれるので、つらい症状の回復が期待できるのです。

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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痛みの具合にもよりますが、理想は週2〜3回程、最低でも週1回はご来院いただくようにしてください。痛みが軽減してきたら、徐々に通院ペースを落としていきます。基本的には指の使いすぎによって起こる症状ですが、それ以外にも骨盤や肩甲骨、脊柱の動きが悪くなり、四肢への連動がうまくできない状態になっています。指や腕周り以外にも全身的にケアが必要になりますので、トータルでの施術を行っていきましょう。