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こんなお悩みはありませんか?

野球肩・野球肘_イメージ1

野球をした時にベース間での送球ができないこと
肘や肩の痛みでボールが投げられない
遠くにボールを投げることが難しい
練習後に、肩や肘の重だるさや痛みが消えず違和感を感じる
重いものを運べない
筋トレ、自己トレーニングができない

野球肩・野球肘は肘の内側が痛くなり、痛みのために肘を十分に伸ばせないことが主な症状です。
日常生活にも影響が出て、ストレスに感じる方もいらっしゃいます。

野球肩・野球肘について知っておくべきこと

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肘は、上腕骨と前腕の橈骨、尺骨という3つの骨が靭帯でつながっている関節部分で構成されており、運動機能としては腕を曲げる動作や伸ばす動作、回旋運動に関与します。
肩の関節と手の関節の中間に位置し、その2つの関節と連動して、物を持ち上げたり、投げたり、押したり、振り回したり、叩いたり、引っ張ったりといった複雑な動きが可能です。
このような動作から、肘や肩はスポーツだけでなく日常生活においても非常に重要な役割を果たしています。
重要な役割を担っている反面、けがが起こりやすく、適切なケアが大切な部分でもあります。

症状の現れ方は?

野球肩・野球肘_イメージ3

肩に突っ張り感や疲労感がある場合、野球肘や野球肩は、投球動作を繰り返すことで起こる症状です。
肩の症状としては、肩に突っ張り感が出始めたり、ボールを投げた時や投げ終わった時に肩に痛みが現れたり、肩を動かした時に引っかかる感じがあることがあります。また、腕を上げると痛みが出て肩が十分に上がらなかったり、回らなかったりすることもあります。
スポーツ中には肩に力が入りにくくなり、全力で投球することが難しくなります。

肩回りにしびれや抜けるような感覚が生じ、肩の後ろや外側に痛みが出ることも多くあります。
肘では、肘の内側が腫れることで変形し、動かしにくくなる場合があります。
肘の曲げ伸ばしや握る動作で痛みやしびれが発生し、小指や薬指までしびれの症状が出ることもあります。

その他の原因は?

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スポーツとしてテニスを行う方も、肘に負担がかかり、けがをすることが多くあります。
テニス肘と野球肘の違いは、けがをする部位が少し異なる点です。肘の内側を痛める場合は野球肘となり、外側を痛める場合はテニス肘になることが多いです。

どちらも使いすぎや負荷のかけ過ぎが原因で起こる症状であり、間違ったフォームからも生じることがあります。
年齢によって、肘の内側、外側、後方に痛みが出る部位が異なることが多く、内側は10代の方に多く見られ、外側は20代の方に起こりやすいです。
後方の痛みについては、疲労骨折時に痛みが出ることが多くあります。
投球動作時に肘を伸ばした際に痛みが出る場合や、後方に痛みが出る場合は、肘頭の疲労骨折が疑われます。

野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

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野球肩・野球肘を放置して症状がひどくなると、関節軟骨の一部がはがれて関節内に骨や軟骨の破片が遊離し、動き回るようになることがあります。その結果、肘が変形して動きが悪くなる場合もあります。

初期に発見されれば、投球を控えることで軽減が期待でき、手術を行わずに済む場合が多くあります。しかし、末期になると手術が必要となり、手術を行っても肘の動きの制限や変形が残ることもあります。

放置を続けると、関節軟骨の一部がはがれたり、肘が変形したりして、日常生活に大きな影響が出る可能性があります。
また、肘周りの靭帯断裂や離断性骨軟骨炎のリスクがあり、指先のしびれにつながることもあります。

当院の施術方法について

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当院では、手技によるマッサージや圧迫、関節の動かし方などを行い、肘周囲の筋肉の緊張を和らげ、血流の促進を図ります。
実際にどのタイミングで痛みが出るのかをお聞きし、日常生活やスポーツ時の投球動作についての見直しや指導を行います。
成長期の子どもに対しては、猫背矯正や下半身・上半身のストレッチなどを行い、柔軟性を高める施術を行います。
必要に応じて電気施術を行うこともあります。

靭帯や筋肉の修復を目的として、痛みの鎮静化と血流の改善を同時に行い、炎症の軽減が期待できるため、重要な施術となっています。

軽減していく上でのポイント

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野球肘や野球肩の症状を軽減していくうえでは、無理な投球動作を避け、事前に入念なストレッチを行い、手首・肘・肩などを特にケアすることが大切です。

体幹や下半身のストレッチを行い柔軟性を高めることで、重症になる可能性を減らすことができます。
軽症の方では3~6週間、重症の方では約3か月の安静が必要な場合があります。
しかし、無理に期間内に動かしたり、ステロイド注射を使用したりすると、靭帯の損傷ではなく断裂につながるケースが多いため、症状を軽減させるうえで注意が必要です。
初期の軽度の状態で発見できれば、後遺症なく症状を軽減していくことが可能です。