テニス肘
テニスをしていて、ラケットやボールを握った際、肘の外側や前腕に痛みが出る
安静にしている時は痛みは無いが、重い物を持ったり、片手で引っ張ったり、腕を回したりすると肘の外側や前腕に痛みが出る
タオルや雑巾を絞る動作、ペットボトルの蓋を開ける動作、ドアノブを捻る動作で肘の外側や前腕に痛みが出る
家事や子どもを抱っこする際に肘の外側や前腕に痛みが出る
デスクワークで長時間キーボードをタッチしたり、マウスをクリックしていると肘の外側や前腕に痛みが出る
テニス肘に関する当院の考え
テニス肘とは短頭側手根伸筋という手首を伸ばす筋肉に炎症が起こり、肘の外側や前腕に痛みが現れる状態です。医学的には上腕骨外側上顆炎と言われております。
30代から50代の中年の方に多いと言われております。理由としては、肘の外側にある外側上顆という骨に異常な血管や神経繊維が増えてしまうことだと考えられております。
「テニス肘」とは言われておりますが、テニスの動作の他にも実際には重い物を持ち上げたり、長時間のデスクワークなどの動作によって発症するケースも多くあります。
通常、軽症であれば数週間で良くなるケースがほとんどですが、重症化してしまうと長期に渡り痛みが続く場合もあります。
テニス肘を放っておくとどうなるのか
テニス肘は軽症であれば安静にすることで自然治癒する可能性がありますが、基本的にはおすすめしません。
軽症時は手首や肘に負担のかかる動作を行った時のみ痛みを感じるのですが、重症になってくると中々痛みが引きません。 より悪化すると長時間程度経過しても痛みが引かない他、握力が弱くなってコップを握るのも難しくなったり、肘の曲げ伸ばしが制限されるなど、日常生活に支障が出てきます。テニス肘は日常的な動作が症状を悪化する原因になり得るため、そもそも安静にし続けることが難しいです。重症になると完治までの期間が長くなるのでなるべく軽症なうちに治療することが重要です。
テニス肘の改善方法
「伸筋群」と呼ばれる手首や指、手のひらを伸ばす筋肉が必要以上に力が入ってしまう事が原因となり、肘の外側の骨に炎症が起きてしまっています。
その為、痛みを軽減させるには筋肉を緩めて骨への負担を減らす必要があります。
患部に熱感が残っている場合はその部分を冷やして炎症を抑える事を優先します。
アイシングは20分冷やして20分休憩してを痛みがなくなるまで行うと早く炎症が引きます。
また伸筋群に負担をかける要因として手首や指を曲げる筋肉(屈筋群)が硬くなっている事が挙げられるので、手首や指の屈筋群をマッサージなどで緩めることによって伸筋群への負担が減り、改善に繋がります。
テニス肘の改善にオススメする当院の施術メニューとは
当院ではテニス肘など腕の痛みに対していくつかオススメのメニューがあります。一つ目は「手の極み」というメニューをお勧めします。手や指を曲げ伸ばしする筋肉や、手首を内側に捻る筋肉などに対してそれぞれアプローチをかけほぐしていきます。また前腕と手の骨の位置を整えることもします。
二つ目は鍼治療をお勧めします。鍼治療は局所的な筋肉を緩める治療です。マッサージでも筋肉を緩めることはできますが深部の筋肉まだ緩ますのに時間がかかります。鍼はマッサージでは届きづらい深部の筋肉まで一気に届くので筋肉が柔らかくなりやすかなるので、テニス肘などオーバーユースになって症状が出てしまう物であれば早く効果が出てきます。
その施術をうけるとどう楽になるのか
筋肉をほぐすことで辛い部分の痛みを軽減させたり、骨の位置も正しい位置に整える事ができるので無駄な力を使わなくても動く様になるので手の伸筋群に負担が減ったり、関節に力を抜いた時腕を本来あるべき自然な位置に近づけることが出来きるので自己治癒力が向上してテニス肘が早く治る効果があります。
また、手首の血流増進や浮腫改善にも効果があり、テニス肘はもちろん、腱鞘炎の改善やスポーツパフォーマンスの向上にもつながります。
鍼はマッサージでは届きづらい深部の筋肉まで一気に届くので筋肉が柔らかくなりやすかなるので、テニス肘など筋肉が使いすぎてしまい、そのせいで炎症が出てしまう症状であれば筋肉が早く緩む事で早く改善します。
軽減するための施術頻度は
局所麻酔薬とステロイドなどを使えば人によっては次の日には痛みがとれ、多くの場合1~2ヵ月程度痛みがなくお過ごしすることができます。しかしそれだと患部を麻痺させているだけで炎症している患部は良くなっていない状態なのであまりおススメしないです。
鍼治療や手の極みなどの治療であれば、理想は毎日くるのを1〜2か月が理想です。最低でも週3回を3か月は来て痛みをとります。その後は手の骨格を治すために3か月間で治療を週二回続けて出にくいお体にすると改善していきます。炎症がある状態でスポーツや仕事に復帰すると再発してしまうことがありますので、痛みがなくったからと言って治療をやめないで根本的な治療を目指すことが望ましいです。