不眠症Q&A
不眠症関連でよくある質問と回答①
Q 私は睡眠の質が前々から良くなく、一日大体2〜3時間の睡眠で起きてしまったり、何時間かごとに起きてしまったりしてしまいます。それによって、仕事中に眠くなってしまったりもしてしまいます。睡眠時間はどの位がベストなのでしょうか?
A 110万人超の男女を対象とした「睡眠と死亡率」の調査では、最も死亡率が低かったのは、睡眠時間が7時間の人でした。睡眠時間死亡リスクのグラフをみると、睡眠時間が長ければ長いほど良いと言うことでもない事が分かります。
最低限必要な睡眠時間は年齢などによっても変わってきます。小学生では9~10時間,その後20歳頃までに個人差はありますが、7~7.5時間になります。60歳〜70歳を過ぎると実質6時間を切ります。ただし、トイレ覚醒など中途覚醒なども含みます。
睡眠不足の蓄積が、がん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、うつ病などの精神疾患、認知症など、さまざまな疾病の発症リスクを高めることが分かっています。
日中に快適に活動できていれば、十分な睡眠がとれていると考え、睡眠時間にこだわりすぎないようにすることが大切です。
不眠症関連でよくある質問と回答②
Q 寝る前にスマホを見ることや、寝酒はやはり良くないのでしょうか?
私は眠れない時にはスマホを見て眠くなったら寝る、という事をしてきました。最近は寝る前にスマホを見るのが良くないと聞きましたがどうなのでしょうか?
また、寝る前にお酒を少し飲んでから寝る方法なども行っていますがそれも良くない事なのでしょうか?
A アルコール(エタノール)には催眠作用があり、入床前に飲酒をすると寝付く助けにはなりますが、夜中に効果が切れ、睡眠の後半では目が覚めやすくなります。
お酒を飲んで寝ると、しばらくはアルコールの分解時に発生するアセトアルデヒドの影響でレム睡眠が抑えられます。しかし、その反動で睡眠の後半にはレム睡眠が増加するため、浅い眠りが続き中途覚醒を招くという仕組みです。
また、寝酒が続くと体がアルコールに慣れ、量を増やさないと眠れなくなり、アルコール依存症に陥ってしまう危険性もあります。
スマホの見過ぎも、メラトニンというホルモンの分泌量が抑制されます。すると、脳が覚醒し眠りが浅くなるなどの睡眠障害を引き起こしやすくなります。
不眠が続いてしまう、アルコールやスマホに頼るのは辞めたいと思っている方は当院にお問い合わせください。
不眠症関連でよくある質問と回答③
Q 不眠症に対してやった方が良い事ってなんですか?
私は以前に不眠症と診断されてから薬を服用しているのですが、薬で寝られているだけで逆に薬を飲まないと寝られません。このまま薬を飲み続けるのは体に良くない事だと思うので、出来れば薬に頼らず寝あられる様にしていきたいと考えています。
A 不眠症に対してやった方が良い事はたくさんあります。
薬に頼りたくないという気持ちは多くの方が持っている感情だと思います。しかし不眠の原因の一つに心配症から来るものもあるので、あまり期待し過ぎることも逆効果です。まずは自分が出来る所から気楽にやっていきましょう。
簡単なものでおすすめするものは毎朝決まった時間に寝床について決まった時間に朝日を浴びる事です。特に朝日を浴びる事は重要で、たとえ眠れていなくても繰り返す事が大切です。人の体は朝日を浴びると体内時計がリセットされます。朝日を浴びる時間と寝床に着く時間を一定にする事で体内時計のずれが無くなり、自然と体が寝る時間と起きる時間を認識していきます。
不眠症関連でよくある質問と回答④
Q 不眠症を引き起こす原因とはなんでしょうか?また、寝起きがすっきりしないのですが、睡眠の質をあげるにはどうしたらいいのでしょうか?
A 不眠症を引き起こす原因には様々な原因が考えられます。例えば、環境要因として時差がある場所、枕が変わる、また暑さや騒音、明るさなどの影響などがあり、身体要因として年齢、性差、頻尿、痛み、かゆみなど、心の要因から悩みやイライラ、極度の緊張からの精神的ストレス、睡眠などがあります。
頚部の筋肉の緊張から交感神経が優位になってしまい、寝付きの悪さを訴える患者様が多く見受けられます。頚部の筋肉の硬さは偏頭痛などにも影響するなど柔軟性が特に必要な筋肉です。
当院では指圧やストレッチなどを行い、自宅でもセルフケアをしていただくことをお勧めすることが多いです。
不眠症関連でよくある質問と回答⑤
Q 不眠症に種類はありますか?予防策・軽減策はあるのでしょうか?
また、不眠症に陥ってしまったら病院に行くべきですか?
A 不眠症には4種類あります。ご自身がどのようなタイプかを理解し、施術を受ける必要があります。
1つ目が入眠困難タイプです。例として床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけないタイプ
2つ目は中途覚醒タイプです。いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚めることがあるタイプ
3つ目は早朝覚醒タイプです。
希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れないタイプ
4つめは熟眠障害タイプです。
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られないタイプ
これらの症状は重なって起こることもあります。
また、リラックスすることが予防策です。お風呂に浸かることやストレッチをして筋肉の緊張を和らげること、首や顔に暖かいタオルやホットアイマスクなどをあてることでリラックスして寝ることが可能になります。
対策としては、やはりご自身がどのようなタイプかを理解し、自宅でもできるセルフケアのストレッチをを行うことが大切です。
また、不眠症でお悩みの方の中には、病院に行かず、整骨院での施術を受け、筋肉の緊張の緩和のために手技や鍼施術などを行い軽減されている方も多いですので、当院へもお気軽にお問い合わせください。